取材者情報
- お名前
- 原田 亮介
- 出身地・前住所
- 宮崎県延岡市
- 現住所
- 大分県大分市
- 年齢
- 26歳
- 家族構成
- 同棲者1名
- 職業
- 株式会社 moreMost(モアモスト)
宮崎県延岡市で生まれ育った原田さんは、大分県の支援制度であるおおいたIT移住プロジェクトを活用し、未経験業界へと転職、そして大分県大分市へ移住してきました。移住前は不安もあったという原田さんが移住を決めた経緯や、現在の生活、大分市の魅力についてお話を伺いました。
IT業界への興味と、県外企業への憧れ
延岡市で過ごしていた際は現在とは全く違う業界にいたという原田さん。IT業界へ転職しようと思ったきっかけを伺いました。
原田さん:もともとITにガッツリ興味があったというわけではなかったのですが、頭の片隅で「どういうものなのかな〜」という漠然とした興味がありました。最初はYouTubeなどで調べて、見様見真似でやってみたら面白いなと思うようになり、具体的に転職を考えるようになりました。
IT業界へ転職を考える際、県外の企業へ憧れがあったという原田さん。県外へ遊びに行く時などに、よく来ていた大分市や別府市への移住を考えたそうです。
原田さん:延岡市は宮崎県の北部に位置し、大分県と隣接することから、大分市や別府市にはよく温泉に入りに来ていました。彼女が大分市出身ということもあり、常に身近に感じていたことも理由の1つです。また、未経験の業種に転職するため、生まれ育った延岡市の環境と比べてあまり違いの無い街だと、環境の変化によるストレスがないと思い、大分市で就職しようと考えるようになりました。
大分市内中心部はアミュプラザおおいたなどもあり、たくさんの人で賑わっていますが、少し離れると工場が並んでいたり、綺麗な自然があったりするところが、他の地域と比較しても地元に似ていると感じたそうです。
転職や移住に不安があり、一度は地元の宮崎県でWeb制作会社に就職
最初に大分市への移住を検討した時には、大分市の中に知り合いや友人がおらず大分市の内部事情が分かりづらかったため、不安があったと言います。
原田さん:実際に企業に応募しましたが、独学で実務経験もない状態でしたので、全く違う業種から転職するのは厳しいと感じました。また、未経験でスタートすると、前の職場で働いていた時よりも給与が下がってしまうことが予想されましたが、実際にどれくらいの金額かが分からなかったため、そういったところも不安に感じました。
いきなり、知らない土地への移住と未経験業界への転職を同時に行うことに不安を感じていた原田さんは、その頃ちょうど東京都から宮崎県へ誘致されて来たWeb制作会社に、入社することにしたそうです。まずはIT業界に入り、経験を積もうと考えたと言います。
原田さん:延岡市で就職したWeb制作会社ではLP制作をしたり、WordPressでサイトを作ったり、地元の企業さんからサイト制作の依頼があったときはディレクションなども行ったりしていました。
1年ほど働いてみて自信が付いてきたので、もう一度大分市への移住と転職を考えるようになりました。
おおいたIT移住プロジェクトの支援を受けて転職
現在の職場に就職した経緯と、支援を受けた制度についてお伺いしました。
原田さん:システム関係のIT企業に勤めたいという思いがあり、大分市の中でシステム関係の仕事ができる企業を調べ、今勤めている株式会社moreMost(モアモスト)を知りました。私は県外に移住するならスケールの大きなことに挑戦してみたいという気持ちが強くありました。なので、当時の株式会社moreMost(モアモスト)のホームページに書かれていた「1001人の雇用を作る」というフレーズに惹かれ、直感でこの会社への応募を決めました(現在ホームページはリニューアル済み)。
また、IT企業へ転職し大分県へ移住する人に向けて、おおいたIT移住プロジェクトという支援制度があることも知りました。同プロジェクトのIT企業一覧の中に、株式会社moreMost(モアモスト)の名前があったことを踏まえて、申し込みをしました。
この支援制度では、就職先をこまめに提案してくれ、移動や宿泊費を一部負担してくれるなど、移住者がとても安心できるサポートを受けることができます。また、自分の希望する職種に合わせてカリキュラムが選べ、私はシステムに関わる勉強をさせていただきました。学習内容は実務に沿って進められ、分からない所は適宜オンラインやテキストで実際に現場で働いている講師に質問ができます。なので、IT企業への転職と大分県への移住を考えている人には、おすすめな支援制度だと思います。
原田さんは現在、おおいたIT移住プロジェクトの支援で勉強した経験を活かしてバックエンドエンジニアとして業務に従事しています。分からないことも周りの方々に気軽に相談できる為、日々成長している感覚を得て過ごすことができているそうです。
バランスの良い大分市での暮らし
不動産サイトで住まいを探したという原田さん。住む地域をどのように選んだのでしょうか?また、実際に住んでみてどのように感じているのでしょうか?
原田さん:隣の県ではありましたが、移動にはそれなりに時間もかかる為、不動産サイトで複数内見する物件を選び、日帰りで内見して決めました。市内中心部からは電車で5駅と少し離れた場所ですが、職場が市内中心部に位置することもあり、仕事とプライベートを分けられる距離感の所に住みたいと思っていたため、この地域を選びました。私の地元と比較してみて、電車の本数が極端に少なくなかったことも大分市を選んだ理由の1つです。
私の住んでいる地域はマンションよりも一軒家が多く、公園も複数あるので、ファミリー向けになっていると思います。徒歩圏内に駅や大型スーパー、ドラックストアなどの商業施設があり、とても住みやすいです。歩道が整備されており、交通量が多すぎることもないので、子どもを安心して育てられる環境だと感じます。延岡市の地元では車がないと生活できませんでしたが、大分市へ移住後は普段は公共交通機関を使うので、車を使うことが減りました。また、普段は閑静な所ですが、近くのお寺でお祭りがあった際は、多くの人が集まり賑わっていて活発な印象を受けました。
移住後の休日の過ごし方
仕事とプライベートのオンオフを切り替えたかったという原田さん。休日の過ごし方についてお伺いしました。
原田さん:休日は市内中心部の飲食店に行ったり、人が少ない場所で過ごしたい時は自然が綺麗な佐伯市方面にドライブに行ったり、古い街並みが有名な豊後高田市の昭和の町へ行ったりしています。街中と自然のバランスが良く、気分によって行きたい所に行けるので、大分市は良い街だなと思います。
また、延岡市に住んでいた頃からの趣味であるサーフィンをしに、地元の海へ行くこともあります。延岡市までは高速を使って1時間半くらい、日向市まで行っても2時間くらいなので、アクセスは良いです。交通量も大分市から宮崎県だとあまり多くないので気軽に行きやすいです。
原田さんは最初、移住してくることで趣味や休日にすることが無くなるという不安や、これまでずっと暮らしてきた地元を離れてやっていけるのかという懸念から、移住を後ろ向きに考えることがあったと言います。しかし、今では充実した休日を過ごせているそうです。
煩雑な移住の手続き
移住後は充実した生活を送っているという原田さんですが、移住する際に大変だったこともあったとの事です。
原田さん:県外からの移住ではどのような手続きが必要で、その際にはどのような書類が必要になるかを把握するのが大変でした。「移住するためのしおり」みたいに必要な書類や手続きを詳しく書いた冊子やウェブサイトがあると、より移住を身近に感じてもらえるようになるのかもしれません。私の場合は、大分市役所ではなく、住んでいる地域にある、支所に問い合わせを行いました。支所の方から手続きについて分かりやすく丁寧に教えていただいたので、無事に完了することができました。市役所だと待ち時間が長かったりしますが、家の近くにある支所で手続きを進められたのでスムーズでした。
また、移住してきた当初は地域の土地勘がまったく無く、スーパーがどこにあるかなどが分からず困りました。しかし、今住んでいる地域は区画整理が行われ道路が整備されているため、すぐに覚えることができました。他にはあまり大変だったことが無いので、住みやすい所だと感じています。
仕事探しの支援が充実している大分県
見事、転職と移住を成功させた原田さんに、大分県へ移住を考えている人に向けてメッセージとアドバイスをいただきました。
原田さん:大分市はパークプレイス大分やアミュプラザおおいたなどの商業施設と自然がバランスよく揃った、とても住みやすい街です。都会に移住したいけどハードルが高いと感じる方や、都会ではなく地方に移住して自然を堪能したい方にもうってつけの県だと思います。
最後に
大分県には自然が豊かな場所がたくさんあります。田舎暮らしはしたくないけど都会過ぎると疲れそう、と感じる人に大分市はおすすめです。また、原田さんのように移住と転職を同時に行うことに不安に感じる人もいると思います。そんな人には、ぜひ、おおいたIT移住プロジェクトのように、移住と転職を同時にサポートしてくれる支援制度を活用してみてください。