大分移住手帖

川本さんの写真

居心地の良さは自分で作る!伸びしろがある町を、全力で楽しむ暮らし方。

miki fujiwara fujiwara

憧れの暮らしができる場所を求めて、全国各地を転々とし、理想の地に移住する人もいれば、仕事や家庭の事情で縁もゆかりもない田舎へ移り住むことになる人もいる。

今回ご紹介する川本さんは後者の、旦那さんの転勤によって竹田市へたどり着いた人。

地域のことを熱心に調べ移住してきた積極的な移住組の方たちとは違うものの、彼女を紹介したいのにはワケがありまして。

神戸で生まれ育ち、大阪で就職。その後旦那さんの仕事の都合により東京、そしてまさかのエジプトと国内外の都市部で暮らし、華やかな生活を送ってきた川本さんが竹田市へと移住したのは2017年のこと。

今までの暮らしとはまったく異なる自然豊かな地へと移り、田舎暮らしにとても衝撃を受けたそう。しかし「置かれた環境を精一杯楽しみたい」と真正面から地域コミュニティに突撃していくことに!!!

川本さんの写真

「地元の方が戸惑うほど、地域の輪の中に踏み込んでいきました(笑)」と話す川本さんは、今や地域に欠かせない存在となっています。

さて、その真正面から攻め入る方法とはどんなものだったのか、驚くほど積極的で情熱的な川本さんの移住ストーリーをご紹介します。

置かれた環境を楽しむ、がモットー。

神戸の大学を卒業後、大阪の農林系の金融機関で融資担当を務め、企業の資産運用など大きなお金を動かしながらバリバリ働いていたという川本さん。

転勤族である旦那さんと結婚。長男が生まれたのを機に仕事を辞め、上京します。

実家からも遠い縁もゆかりもない土地での初めての子育てに苦労する…かと思いきや、「やっぱり仕事を通して社会とのつながりも持ちたい」と思った川本さんは東京大学の大学院で研究費の管理をするという仕事に就くことに。

川本さんの写真

その後、二人目の子どもができたタイミングでまさかの旦那さんがエジプト転勤! 生後半年の子と5歳の子の手を引いてエジプトへと向かうことになったのだとか。

「海外駐在中は仕事をするのは難しかったんですよね。というか0歳児もいたし。でも私、落ち着きがないから、子育てだけだとどうしてもダメで(笑)。習い事をしたりズンバというエクササイズのインストラクター資格を取得したり、英会話を始めたり、日本人会が主宰する日本人コミュニティ向けの情報誌の編集委員を務めてみたり。どうせ行ったなら、行った場所を最大限楽しみたいっていつも思っていたので、いろんなことに挑戦していましたね」

子育ての傍ら、置かれた環境を楽しむためアクティブに活動を続けたという川本さん。2年半ほどエジプト生活を満喫したのち、旦那さんの転勤により、現在住む竹田市へと足を踏み入れることとなりました。

川本さん外回りの写真

地域の開拓は積極的すぎるくらいがベスト⁉︎

竹田市といえば、人口約2万人の町に過去5年間で200名以上が移住。地域おこし協力隊の隊員数も延べ80人以上と全国最多規模であり、移住者が多いことで知られる町。

ゆえに移住者のコミュニティが形成されており、竹田市に移住して来た方は、まずはそこで地域のキーマンたちと繋がり、交流を深めながら、徐々に地域のディープなコミュニティへ浸かっていくというのがオーソドックスな流れ、なのですが…。

前述したエピソードにもある通り、川本さんは超アクティブな人。「誰か繋いでくれる人を待ってたらあかん、いつまた転勤になるかわからんから時間がもったいないと思って」と、自ら竹田を満喫するために積極的に動き始めたのです。

川本さんの写真

取り組んだこと①:仕事を始める

「地元のことを知るなら、仕事を始めるのがてっとり早い!」と、移住早々に仕事をスタート。JAの窓口や市役所の臨時職員として働き、地元のおじいちゃんおばあちゃんたちとのディープな交流を楽しんだそう。

川本さんの仕事風景

取り組んだこと②:ありとあらゆる地域行事に参加

「仕事以外にももっと竹田のことを知り尽くしたい」と、毎月市報の隅から隅までくまなくチェックし、行けるイベントには全部参加! 

「地元の小さなお祭りとか、おばあちゃんたちが参加するような教室とか、参加できるものには全部参加してたら、顔を覚えられて。転勤族なので、自分のことを昔から知っていてわかってくれる人がほとんどいないので、『また来てくれたんね!』って言ってもらえるのがすごく嬉しかったんですけど、最初は『あんた誰なん!?』って感じでしたね(笑)」

都会では考えられなかった、どこへ行っても誰か知り合いに会えるという環境が心地良かったという川本さん。地域行事にどんどん参加することで、自然と地域コミュニティに溶け込んでいったそうです。

取り組んだこと③:休日は家族で竹田を満喫

休日は家族で竹田の観光地巡りを満喫。温泉スタンプラリーの企画があることを知り、「やるしかないやん!」と30カ所の温泉をすべて巡り、「奥豊後郷温泉マイスター」を取得!

川本さんとお子さん達との写真

取り組んだこと④:自分が楽しめる場所を見つける!

「仕事をしていたとき、働いている人もお客さんもみんな地元の人ばかりだったので、みんな下の名前で呼び合ったりしていたんですが、私だけ『川本さん』って苗字だったり、どこか他所の人は入っていけない寂しさを感じていました。でも友達同士のような居心地の良さを職場で願ってはダメなんですよね。だからプライベートでもっと居心地が良い場所を見つけないとと思ったんです。本当に自分がやりたいこと、楽しいことをしようと思いました」

何をやりたいかを考えた時に思いついたのが「バレーボール」。早速公民館や体育館に「体を動かしたいんですけど、バレーボールってやってますか?」と問い合わせることに。

そして場所と時間を聞き、子どもを寝かしつけた後に一人でいきなり体育館へ突撃。

「誰も知り合いがいないのに、いきなり『バレーしたくて来ました』って言ったら、みんな驚いて。そりゃそうですよね(笑)。1年目の秋から始めて、移住して4年目となる今も続けています」

川本さんがバレーボールをする写真

またエジプトに住んでいたころに取得したズンバインストラクターの資格を使って、月に1〜2回はズンバのレッスン教室も行なっているという川本さん。

自分が楽しい居場所を見つけるだけでなく、趣味を通じていろんな人と交流できる場所作りも行なっています。

 

取り組んだこと⑤:お祭りを存続させる

竹田市の城下町で長年続く歴史ある祭り「竹田夏越祭り」。山車の巡行や女性踊りなどがありますが、参加する人が年々減り、今年は厳しいかも…という話が町の中で出ていたのだそう。

そこで立ち上がったのが川本さん。移住3年目にして友人や知人、多くの方に声をかけ、町の方と一緒に城下町の夏の風物詩を守りました。

移住早々、地域を存分に楽しむため、さまざまなことに取り組んで来た川本さん。移住4年目を迎える彼女は、現在竹田市でまちづくりにも積極的に取り組み始めました。

川本さんが参加するお祭りの写真

転勤から定住を決意。この町で必要とされる存在に。

そんな地域に積極的に関わっている彼女の姿を見て、竹田市のまちづくり会社「まちづくりたけた株式会社」から声が掛かったのは1年半前のこと。

マネジャーという立場につきながら、電力事業やふるさと納税事業、城下町に新しく誕生した「交流プラザ」の管理・運営に加え、商店街や商工会議所などと連携したコロナ対策の協議会の取りまとめなどを行い、多くの方に「まちづくり会社」の存在を認知してもらい、地域に必要とされる企業であるために奮闘を続けています。

川本さんの写真

ようやく仕事にも慣れ、母親業、プライベートと充実した日々を過ごしていたある日、旦那さんが東京へ転勤に。

「仕事が面白いのもあったし、たくさん友達もできたし、それに地域の方たちに見守られているという感覚がすごく居心地が良くて、ここに残りたいと思ったんです。子どもも人が多い東京は嫌だ、竹田に残りたいと言ってくれたので、じゃあ残るか!と。今は旦那だけ単身赴任をしています」

竹田市で暮らす多くの移住者のように、この町に惚れて引っ越してきたわけではないけれど、楽しさを見つけていくたび、町に魅了されていった彼女。

「竹田にはまだ伸びしろがある。ここでこんなことをやりたいという夢がいっぱいあるんです。まちづくり会社としては、住民に必要とされる存在でありたいし、役に立ちたい。自分自身はもっと日々を楽しんで行きたいし、そんな背中を見て子どもたちが育ってくれたら良いなとも思います。じっとするのが性に合わないですから、これからもいろんなことにチャレンジして行きたいですね」

田舎には都市部と違って足りないコトやモノはたくさんあるけれど、自分の気持ち次第でどんな環境も楽しむことができる。

川本さんが地域の方と触れ合う写真

前向きで明るく、どんどん町の楽しさや魅力を見つけていく川本さんは、移住4年目にして、すっかり竹田のまちづくりに欠かせないキーマンのひとりとなっていました。

取材者情報

お名前
川本祥子(かわもと さちこ)
出身地・前住所
出身地:兵庫県神戸市
前住所:エジプト・カイロ
現住所
竹田市
年齢
30代
家族構成
夫、子ども2人
職業
会社員

PHOTO

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WRITER miki fujiwara 記事を書いた人

fujiwara

大分県大分市出身。「見たがり」「聞きたがり」「知りたがり」の“たがり”精神で活動する、好奇心旺盛なライター。竹田市地域おこし協力隊として移住者支援、空き家バンクの管理・運営に携わった経験を持ち、自身も竹田市に小さな空き家を購入。大工さんと二人三脚でリノベーションを行い、現在は収益物件として賃貸中。大家さん業で一攫千金を夢みるも、うまくはいかない今日この頃。

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