大分移住手帖

暮らしもDIYも試行錯誤の毎日。それぞれの理想の生き方を考えるシェアハウス「暮らす実験室IKI」。

アバター コウジ モリオカ

2017年に家族で移住。

竹田市での一コマ。

竹田市への移住前は、東京で働きながら、子育てをしていたという市原さんご夫婦。
妻史帆さんが仕事を先に辞めフリーランスになり、ほどなくして、夫である正さんもフリーランスに。二人で同じお仕事をしながら生計を立てていましたが、フリーランスであることが引っかかるのか、保育園に子どもをなかなか預けることもできず、1時間半かけて子どもと一緒に仕事ができるシェアオフィスに通ったりして大変だったそうです。

史帆:ふとした瞬間に交通費やオフィス家賃とか諸々の出費を考えると、結構な費用になっていることに気づいて考えさせられました。

昔からいつかは移住したいなとぼんやりとは考えていたので、もしかしたら今のタイミングが移住するベストの時期なのでは?と夫婦で話し合ったそうです。

それまでも、年に一度は移住先探しと称して、全国のこれと思うさまざまなところに旅行がてら足を運んではいたものの、「これではラチが明かないので、1~2ヶ月以内に移住先を決めるぞ!」と決意も新たに移住先を探し始めたのだとか。

史帆:そこから移住フェアに何度か参加する中で、なんとなく九州に魅力を感じ始め、どうせ移住するのなら離れたところの方がおもしろいし、南の人の方が明るい人なんじゃないかという変な印象を持っていました。中島らもという小説家の方がいて、その方曰く、南に行けば行くほどおもしろいって話を覚えていて、九州に対するなんとなくの憧れがありました。

正:四国も好きだったので移住先として考えましたが、LCCがなくて。移住するなら友達にも遊びにきてほしかったので、LCCが通ってることも私たちの中では大切な条件でした。

綺麗な川がプールがわり

移住先を九州のどこかにしようと決めた後に、実際に旅をして住む場所を決める方が良いとご夫婦で話し合い、一ヶ月間、車を借りて九州一周を敢行。その中で絞られた場所は2つ。ご夫婦の希望であるLCCが利用でき、温泉があり、山があり海もある、というのは大分と鹿児島の2つだったそうです。その後、再度2つの県を中心に足を運び、住む場所を決めようと考えたそうです。

次から次へと人を紹介してくれた竹田

当初、竹田市は移住先としては候補に上がっていなかったそう。空港から1時間以上かかるのが気になっていたそう。

ところが、大分県内でお試し移住をしている際に「竹田市もおもしろいよ!」という話を人づてに聞き、竹田市役所に連絡をしたそうです。ちょうど移住担当の方がいて、「今から案内できますよ。」とすぐに話をしてくれたそうです。

史帆:竹田市に着いたら、次から次へと現地の方をたくさんご紹介していただきました。

正:そこがポイントだったですね!他の市町村も魅力的だったし、素敵な場所も紹介してもらったんですけど、竹田市の移住担当の方は場所よりも人にフォーカスしている印象でした。そこでお会いした方々が「私たちは。」「おれたちは。」という自分語りをしてる人ばかりで。自分らしい暮らしを実践している魅力を感じました。

史帆:竹田市で滞在した場所の近くのお店がちょうど一週間後にオープンというタイミングで、みんなでリノベをしている様子も見て、世代も男女も異なる移住者同士が頑張ってるのが素敵だなと感じましたね。

たまたま私たちが婚活の事業をやっていて、移住担当の方が「もしかしたら、来年婚活の担当になるかもしれません。」と話をしてくれて、一緒にお仕事ができたら良いよねって話しているうちに、急に竹田市に住んでいるイメージが湧きました。」

案内をしてもらったその日のうちに、住むのに良さそうな家も紹介してもらえたり、地域おこし協力隊の制度のことも丁寧に教えてもらったりしたそうで、仕事、人、住む場所、そういった地域に根を張って暮らすために欠かせない要素が欠けることなく集まったように感じたそうです。

史帆:ゆくゆくは古民家とかに住みたいけど、子供がお腹にいる今は無理だなと諦めていた時に綺麗な家を紹介してもらえたのも嬉しくて。いろんな出会いが一気に起きて「私たちが住むのは竹田市だ!」と確信して、すぐに移住することを決めました。

北海道に移住した父の姿を見て

移住をする上で、実は参考になったのは史帆さんのお父さんの姿だったと言います。

史帆:私が高校生だった時に、父が北海道に移住しちゃったんですよね。

私は父が大好きだったので寂しかったんですけど、母を早くに亡くして半分ノイローゼ状態で暗い印象だった父が、移住を決めてからすごく明るくなって、イケてるお父さんになったんです。ふさぎ込んでいたのが、自信に満ち溢れるようになったのを見て、仕事や場所を変えたことが大きかったのかなと感じました。

私が大学卒業後、父の農場へ2年間働きに行ったのですが、北海道は周りに人が本当に少なくて、自然環境もハードだし散歩するのが怖くなるくらいの場所でした。

この経験から、移住を考えるのであれば自然が身近にあるものの、人の営みが感じられる場所が良いなと思っていました

子育てでは言うことなしの環境

地域の方と一緒に子育て

史帆:子育てで言うと、とにかく良いことしかないです。東京では保育園に入るということ自体が難しかったし、入れたとしてもどの保育園にするかという選択ができなかったので、仕方ありませんでした。竹田市に住んでからは保育園には入れるし、子供の様子を見ながらいくつか入り直したりもしていて、選択の幅が広いことが何より驚きでした。

これはお母さんあるあるだと思うんですが、都会だと散歩ひとつとっても、子どもが騒いだりいろいろ触ったりするたびに心の中で「ごめんなさい。ごめんなさい。」と思いながら行動していたので、息が詰まっちゃうことも多かったです。

竹田市ではあるおばあちゃんに「握手してください。産んでくれてありがとう!」って言ってもらったことがあってびっくりしたし、嬉しかったですね。子育ての何から何まで都会とは違うなぁと思います。

人とのつながりについて

町中でイベントも。

人との出会いの数だと、こちらでは普通に生活しているだけで、どこに行っても意図せずいろんな人に会えるから、接触回数が増えたそうです。大学とか高校の時の友人のような近しさを感じると言います。日々いろんなことを共有するので、価値観が合う合わないではなくて、合う部分が自然と増えていって楽しいそうです。

自分たちでどう作るかという発想がある町

いろんな人が手伝ってくれる自宅改修

都会ではしたいことがあった時、それをビジネスの話としてやりとりしていました。それが竹田市に来てからは「どうやって自分たちで作るのか。」という発想の人が多く、自分でやる範囲がかなり広いことが新鮮で、いつの間にか、自分でもできるのかなと感じられるようになったそうです。

今まではお金で解決してきたことが、自分で手を動かすことが身についたそうです。

正:これまでは多くのものを、お金を通じることで得ていたような気がします。それが、「作る」「する」「いく」というような能動的な意識に変化してきましたね。

川遊びをしたり、山に行ったり、火を起こしてみるとか、あるもので遊ぶっていう純粋な感覚を持つことができていることに楽しさを感じます。

大きく変わった仕事の仕方。

お店の方が覚えてくれる嬉しさ。

日々の暮らしにおいて、買い物については、近くにスーパーがあるので便利で、レジに並ぶこともなく快適なのだそう。お店の方が自分たちの好みを覚えててくれることもあるそうです。

仕事については、だいぶ変わった様子。

史帆:都会での会社員時代は、お互いに朝から夜まで働いてたし、稼いだ分使うような極端な生活をしていました。今は圧倒的に支出が少ないし、そこまでガツガツ稼がなくても楽しく生きていけます。仕事の内容というより仕事へのモチベーションが変わってきていて、「自分たちがやって楽しい」ことを優先しています。

ただ、今になって気づくのは、「何かしたい」と思った時に出会える人の範囲が広いのは都会の魅力かもしれないですね。大分県の人口が都会に比べて少ないというのもあるかと思うんですけど、こちらでは紹介してもらえる人が毎回同じ人ってことは、わりとよくあります。私たちがそこまで仕事に入れ込もうとしていないので気にならないけど、仕事で多種多様な人との出会いを求める方は、また違った暮らし方があるのかなと思います。

田舎で暮らすならDIYができると良い

自分で作る喜びを感じる。

田舎で暮らす上で、DIYのスキルがあると楽しいと語るご夫妻。

正:「トイレが汚い、お風呂が汚い」って思ったら、自分でやりかえれば良いのは楽しいですよね!自宅を丸ごとDIYって、やりたいと思う人は多くても現実的にはなかなかできないです。

私たちは何もないところから始め、試行錯誤しながらなんとかできました。そういう自分で作るという感覚を、一からシェアしてみたら良い移住の手助けになるんじゃないかと感じています。

世界中の人と交流できるシェアハウス。

最近は、ワークアウェイ*で来てくれた方に大工をお願いしながら、一緒に暮らしていろんな話をしながら日々過ごしています。

別の場所に住んでると移住とかDIYとかってなかなか実感しにくいことも多いと感じます。うちに来てくれれば、どっぷり地域に身を置きながら移住に向き合うことや、考えを深めることができると思います。

ついでにDIYのスキルも身につくし、地域の人にも顔を覚えてもらえるし、竹田市のリアルな息遣いを感じられるのも刺激があって良いのかなと。

ただ住む場所を変えるだけの移住じゃなくて、どんな暮らしを選びたいのか考えるのに竹田市はとても良い場所だと私たちは思っています。

最後に

これからの暮らしや移住について考えたい方は、ぜひ一緒に物件を改修しながら、ご夫妻に移住相談してみるのも良いかもしれません。道中色々悩みはありつつも、夫婦二人三脚で探し当てた竹田という場所で営む日々こそが、これから移住してくる方々にとって良い参考になりそうですね。

 

*ワークアウェイ
ホストは部屋と食事をゲストに無料で提供。その代わりに、ゲストはホストに依頼された仕事をこなすサービス。
https://www.workaway.info

 

取材者情報

お名前
市原 正・市原 史帆
出身地・前住所
出身地:神戸
前住所:東京
現住所
大分県竹田市竹田町
年齢
40代
家族構成
夫婦+子ども3人
Facebook
https://www.facebook.com/iksmnkin/

PHOTO

  • 暮らしもDIYも試行錯誤の毎日。それぞれの理想の生き方を考えるシェアハウス「暮らす実験室IKI」。
  • 暮らしもDIYも試行錯誤の毎日。それぞれの理想の生き方を考えるシェアハウス「暮らす実験室IKI」。
  • 暮らしもDIYも試行錯誤の毎日。それぞれの理想の生き方を考えるシェアハウス「暮らす実験室IKI」。
  • 暮らしもDIYも試行錯誤の毎日。それぞれの理想の生き方を考えるシェアハウス「暮らす実験室IKI」。
  • 暮らしもDIYも試行錯誤の毎日。それぞれの理想の生き方を考えるシェアハウス「暮らす実験室IKI」。
  • 暮らしもDIYも試行錯誤の毎日。それぞれの理想の生き方を考えるシェアハウス「暮らす実験室IKI」。
  • 暮らしもDIYも試行錯誤の毎日。それぞれの理想の生き方を考えるシェアハウス「暮らす実験室IKI」。
FACILITIE

大分県竹田市で、したい暮らし。

人口2万人の小さな町に
移住してきた私たち市原一家。
約半年かけてリノベしたシェアハウス
いよいよ募集スタートします。

住人募集
https://iki-lab.net/recruitment/

暮らす実験室 IKI

豊後竹田駅 徒歩10分

暮らしもDIYも試行錯誤の毎日。それぞれの理想の生き方を考えるシェアハウス「暮らす実験室IKI」。
WRITER アバター 記事を書いた人

コウジ モリオカ

POPULAR ARTICLES 人気記事

CONTACT お問い合わせ

運営:おおいた移住計画

運営:大分県