大分移住手帖

移住を希望する皆さんと、受け入れる地域とを繋ぐサポートを続けたい。別府市を拠点に見据える未来へ。

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おおいた移住計画の発起人として運営に携わり、様々なイベントの企画運営やアフターケアを行っている宮井さん。自らも移住者である彼は、移住にまつわる色々な問題と真摯に向き合い、移住を希望する皆さんと地域をつなげるためにはどうすればベストかを考えているそうです。そんな彼から、今までの活動やこれからに向けての想いなどをお聞きしました。

創業支援イベントで司会を行っている様子

別府市へ移住した経緯

福岡県久留米市出身の宮井さんは、別府市に移住して15年になるそうです。

宮井 : 5年間の大学生時代は遊び放題の毎日を過ごし、卒業後は2年ほどフリーター生活を送っていました。周りの友人が社会人として真っ当な生活を送っていることに焦りを感じはじめた26歳の時、学生時代にWeb制作の勉強をしていたことから、友人が立ち上げた福岡市のITベンチャーにウェブデザイナーとして参画し、毎日遅くまで働いていました。

その仕事を通じて、別府市在住の投資家の方と知り合い、その方からお誘いを受けて、別府市へ移住することになりました。

当時は今のように「移住」って言葉も今みたいに流行ってなかったですし、今ほど移住生活がもてはやされてなかったように思います。別府市で自分がこれから何を糧に生きていきたいのかも定まらないままでしたが、「友達できるかな」「自炊できるかな」くらいで特に悩むこともなかったです。なんとなくノリで移住しました。別府市でも福岡市に住んでいた頃と同じように毎日夜遅くまで働いていました。

事業相談を受けてレクチャーしている様子

真の別府市の住人として

こうして別府市に移り住んだ宮井さんに、その印象をお聞きしました。

宮井 : 地元の久留米市は海まで1時間かかる内陸部で、温泉も多くありません。住んでいる場所に海や山があるというシチュエーションに憧れていたので、別府市は魅力的に感じました。

そんな宮井さんですが、意外にも別府市に根を張る決心をしたのは、移住後しばらく経ってからとのこと。

宮井 : 別府市で暮らしながらも、福岡県に戻りたいと考えていました。気持ちの上で「別府市に定住するぞ」と腹を括ったのは8年前のAlliance Social Share Office Beppu起業の頃です。開業までにお金がかかったこともありますが、仲間や知り合いをはじめ色々な方々から「別府市には宮井がいる」と言ってもらえるようになったと感じるようになりました。人が定住するには、地域で必要とされることが大切だと思っています。寂しくさせないってことかなと。投資家であり起業まで雇っていただいていたインキュベーション施設「アライアンスタワーZ」の豊久社長はじめ、メンバーに大変お世話になりました。他にも、街の人達とのつながりが僕の支えとなりました。

自分もそうだったのですが、多くの人はそもそも何かをしたいけど、何をしたら良いのか分からないと思います。自由に生きる選択がなかったなと。起業支援の際には「そんなことないよ」「好きなことをやろうよ」と伝えています。誰でもやりたいことが見つかれば、動き出せるはずです。その方の良いところを伸ばすお手伝いを心掛けています。

Alliance Social Share Office Beppuでは、シェアオフィスの運営や起業したい人と一緒に事業計画を作り、書類の書き方含めた補助金の申請などのお手伝いをしています。創業する人たちのやりたいことが実現できる支援を行う人でありたいと思って活動しています。

現在、シェアオフィスには30人ぐらいの会員がいますが、みんな個性が強くて面白いです。誰かが「こういうことをしたい」と言うことを手伝っていきたいと考えています。

そんな宮井さんが移住のお手伝いをするようになったのは、後輩からの依頼がきっかけだったそう。

宮井 : 久留米市の後輩から、私の別府市に移住した体験を話して欲しいという依頼がありました。当時は移住をお手伝いする団体などがほとんどなかったので、それであれば自分がやりたいと思いました。移住に興味がある方に、良いところ悪いところを包み隠さずお伝えするようなナビゲーター役としてお手伝いしたいと。それがきっかけで活動をはじめ、今では他県の移住をサポートしている方々と交流もでき、別府市での取り組みを褒められることもあります。素直に嬉しいですし、やりがいを感じます。

大盛況のイベント「みんなの移住計画祭2019“現代版参勤交代”」の模様

そんな宮井さんですが、移住を希望する方をお手伝いする際には、心掛けていることがあるそう。

宮井 : 別府市には長く住んでいるし、今となっては支援する側ですので、私は自信を持って良い地域だと思って暮らしています。

ですが、環境は自分で作るものだと考えるので、移住する人にも誰かに依存せずに自分のやりたいことを考えて欲しいなと思います。その考えを実現できるように、街を案内したり、人を紹介したりしています。

別府市に移住したい・興味があるのであれば案内するけれど、自分の軸をしっかり持って欲しい。宮井さんはそう感じているそう。

仲間と撮った一枚

そんな宮井さんのおおいた移住計画での名刺には不思議な肩書が記載されています。

宮井 : 「別府の夜のお供に」と印刷しています(笑) プライベートと仕事や活動が一緒になっていて、実際に一週間で5日ほど飲みに行っています。ほとんどが仕事の相手ですが、県外から訪れた方などを案内して回ることもあります。自分のように移住を後押しする活動に携わる方がもっと増えて、盛り上げて欲しいと思います。

大分県主催のツーリズム大学での集合写真

未来へ向けて

これから先も積極的に移住支援を行うという宮井さん。新しい取り組みも考えているそう。

宮井 : 流行り廃りではなく、本当に移住したいという方々と関わっていきたいです。行政の施策での移住支援というのではなく、地域に根差した街の方々がライフワークの一部として行うような取り組みをしたいです。地元の商店街の皆さんと手弁当で取り組んで、それを楽しいと思ってもらえるような活動作りに携わりたいです。

また、実態をきちんと伝えたいと思います。例えば、自給自足の生活を送り、農業を営んでいる移住者の方が、住んでいる地域の方から水を分けてもらえずに問題になったことがありました。キラキラした成功事例ばかりでなく、問題点も隠さずお伝えすることが大切だと思います。

石川県七尾市高階地区のたかしな地区活性化協議会が発行している集落の教科書のように、各地域の風習や自治会費・香典の費用など事細かく調べてまとめて伝えることも必要だと考えています。

他にも、別府市以外の移住の取り組みを学びたいです。今は隣町である日出町の取り組みすら知らないです。住んでみないとなかなか分からない部分もあると思いますので、もう一つだけでも拠点を設けて、勉強したいです。

仕事やプライベートでは、これまで以上に人と繋がっていきたいそうです。

宮井 : 今のように人と話す仕事が天職であると感じています。最高に楽しいです。先日、石川県七尾市に仕事で行く機会がありましたが、知人が車で走れる海岸に案内してくれて、目新しくて楽しかったです。こんな感じで、日本全国どこに行っても楽しめるように、知っている人がいるようにしたいと思いました。今でも沢山の方々と繋がっていますが、更に繋がりを広めていきたいです。

Alliance Social Share Office Beppuの室内

これから別府市へ移住したいと考える方へ

宮井さんから移住希望者の皆様へ、メッセージをいただきました。

宮井 : 私は別府市に住んで長いので、市内を沢山案内できますし、色々な方を紹介できます。いきなり移住というのはなかなか難しいけど、まずは遊びにきて、仲良い人をつくるなどからはじめて、人のせいにしない自分軸での判断で移住すると楽しいはずです。起業の際は何でも相談に乗ります!

石川県七尾市訪問時の集合写真

最後に

代表を務めるAlliance Social Share Office Beppuでインキュベーションマネージャー*として、年間300件ほどの起業相談に対応し、学生を含む起業支援に数多く関わって来た宮井さん。その経験や人脈を活かして、移住者を希望する皆さんの様々なサポートを行なってきました。これからも今まで以上にアクティブに活動を続ける彼とおおいた移住計画にご期待ください!

*インキュベーションマネージャー
新しい商品やビジネスの創出を担う起業家や企業を実務面でサポートする専門スタッフ

取材者情報

お名前
宮井智史
出身地・前住所
出身地:福岡県久留米市
前住所:福岡県久留米市
現住所
大分県別府市
年齢
41
職業
Alliance Social Share Office Beppu~大分県別府市の起業家のためのシェアオフィス~ 代表
株式会社ASO 代表取締役
Webサイト
https://alliance-share.com
Facebook
https://www.facebook.com/satoshi.miyai

PHOTO

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WRITER 記事を書いた人

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自営業。Pdw代表/シロバーガー統括、府内5番街理事、SC-RECS.com/クラブイベントインフォ/SCLS/DubRize/PLay/合同写真展など主宰、サイト・DTP・DTM制作、ライター/DJ/ライブ/テルミン使い。
https://twitter.com/_pdw

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