大分移住手帖

mv_魅力的な町を探してたどり着いた臼杵市

魅力的な町を探してたどり着いた臼杵市。

生田 弥佳

取材者情報

お名前
三中西篤(さんなかにしあつし)
出身地・前住所
東京都
現住所
大分県臼杵市
年齢
42歳
家族構成
妻・子供2人
職業
観光業

京都府出身で、大分県臼杵市に移住され、地域おこし協力隊として活動された三中西さん。地元での活動や、「うすきちゃんねる」という地元メディア番組でメインMCを勤めるなど、今では「臼杵市の顔」と言っても良いほどです。

臼杵市の一番大きなお祭り「竹宵」の般若姫行列では、真名長者として2年連続で参加されていました。

そんな地域おこし協力隊からの独立をされた三中西さんにお話を伺いました。

世界一周をすることで日本を客観的に見ることができた

京都に生まれ、関西の大学へ進学し、その後はSEとして就職した三中西さん。以前は銀行系のネットワークエンジニアとして、お仕事をされていました。

その後、仕事をやめて世界一周旅行に行きます。

世界一周旅行では約58カ国を訪れ、観光地や現地の人との出会いを通じて客観的に日本の良いところと悪いところを見れたそうです。

旅の途中で出会った人に「今一番欲しいものはなに?」と聞いて回っていたそうで、国や文化によって返答が違ったのだとか。その中でも、日本人は「お金」や「時間」と答えた人が多かった傾向にあるそうです。

「世の中にはお金や時間に縛られなくても良い世界があるのだと知った良い経験でしたね。」

この世界一周の旅がきっかけで、海外につながる仕事をしたいと思った三中西さん。帰国後、染料メーカーの海外営業の仕事に就きました。

出会いがきっかけで地域おこし協力隊へ応募する

世界を相手に仕事をする中で、アジアや途上国に興味が沸き、海外への移住にも視野に入れていたそうです。そこでカンボジアでクメールシルクの技術を絶やさない活動をしていた森本喜久男さんを訪ねて弟子入りを考えたところ、「海外だけでなく、日本にも消えてしまいつつある技術がある。クメールの後を継ぐのは移住者ではない。」と言われ、改めて日本を見てみることに。

資源豊かで魅力的だった臼杵市

日本で町おこしができる仕事を探しているときに地域おこし協力隊という制度を知りました。そこで、地域おこし協力隊を募集している移住先を探していた時に、移住フェアで臼杵市と出会ったそうです。

三中西さんの移住先への希望条件は、「魅力的であるものの、その魅力にまだ気づかれていない物があるところ」ということでした。その点において、臼杵市には「ほんまもん野菜」や漁業もあり、資源がたくさんあり、魅力的に映ったそうです。

臼杵市へ移住を決めてからは迷いもなく「移住したいと感じた」ということでした。

*「ほんまもん野菜」とは臼杵市全体で上げている無農薬野菜のブランド名

三中西さん

地域おこし協力隊として活動をしていくうちに町の顔に

地域おこし協力隊として移住し、地元のイベントや魅力発信のためのメディア露出など、臼杵市の催し物には必ずと言っても良いほど出演している三中西さん。町を歩けばどこでも「三ちゃん!」と声をかけられるほど地元にも馴染み、頼りにされている様子が伺えました。中でも「うすきチャンネル」という地元メディア番組ではメインMCとしても出演されていて、臼杵市の魅力やイベント情報、ディープなローカル情報などを発信をしています。

うすきチャンネルでの集合写真

うすきチャンネルでの集合写真

これからは観光業に力を入れ、独自のツアー開発へ

地域おこし協力隊を卒業した三中西さん。今後観光業に力を入れたいそうです。

その中の一つとして教えていただいたのが、体験を取り入れたツアー。

臼杵市は海と山のどちらもあるため、両方の体験を一挙に味わう事ができるの内容になっているそうです

また、歴史的な街並みや酒蔵が多いという特徴を活かしたツアープランを企画していくそうで、お客様に合ったプランをカスタマイズする事も出来るとのこと。お酒が好きな方は酒蔵巡り、自然を楽しみたい方は海や山へ。このツアーを通じて、臼杵市に移住したいと思ってくれる人が増えるきっかけにもなると良いなと語ります。

「臼杵市はこんな良いところなので移住してください!」と叫ぶよりも、移住を検討している方への丁寧なきっかけ作りを大切にしている三中西さん。ツアーやイベントをきっかけに、移住候補地に臼杵市も選択肢の一つとして入れてくれるといいと思っているそうです。

三中西さん

自分が移住したいところへ

そんな三中西さんに、移住を希望する方々へのアドバイスを聞いてみました。

「もし、臼杵市を気に入ってもらえたら移住すれば良いし、別の場所が良ければそこに行けば良いと思います。等身大の臼杵市を見て決めて貰えれば嬉しいです。誰かが言うところではなく、自分が移住したいと思うところに移住するのが大事だと思います。

実際に行ってみて、どのような環境なのか肌身で感じ、「ここに移住したい」と思うところに移住することをオススメします。」

最後に

三中西さんは世界を旅行して周り、更に日本各地にも行った中で臼杵市を選びました。魅力的ということも要因の1つですが、自分に合うか合わないかという感覚も大事にされていました。また、理想的な町になるためにもどんな問題点があり、何が必要なのかを1つ1つ丁寧に分解していき、必要なものを作っている姿にはとても感動しました。

WRITER 記事を書いた人

生田 弥佳

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臼杵市野津町出身。子どもの頃から動物関係の仕事につきたくて、紆余曲折ありながらも現在は別府市にて動物病院に勤務。
出身地の集落の過疎化を課題としてとらえて、何かできないかと手探り中。
多拠点生活ADDress(アドレス)の別府拠点「ちくぜんや」に住まう。別府市、臼杵市、大分市を中心に移住の相談があればどうぞ!

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