大分移住手帖

ドルフィントレーナーとして津久見市へ。家族とともに過ごす穏やかな日々。

Tomoe Sato

取材者情報

お名前
澤 修作
出身地・前住所
和歌山県東牟婁郡太地町
現住所
津久見市
年齢
37歳
家族構成
妻と娘3人

大分県津久見市にある「うみたま体験パーク つくみイルカ島」は、イルカと人間の「ふれあい・癒し」をテーマにした体験型施設です。そこでドルフィントレーナー(※1)として働く澤修作さんは、元々は地元の和歌山県の水族館で働いていたそうです。そんな中、縁あって大分県で働くこととなりご家族で移住されてきました。転職を機に大分県に移住してきた澤さんに、移住する前から現在に至るまでのお話を伺いました。

 

(※1)イルカの飼育管理・訓練を行い、パフォーマンスやふれあいプログラムなどを通してイルカの生態を伝える。

イルカやシャチのトレーナーになるため専門学校へ

澤さんは幼い頃からイルカやシャチの飼育員になることが夢だったそうで、高校卒業後に、トレーナーになるための道を歩み始めました。

 

澤:高校卒業を間近に控え、昔から憧れていたシャチやイルカに関わる仕事に就きたいと具体的に考えるようになりました。トレーナーは専門的な知識や技術を必要とする仕事であるため、少しでも早く仕事に慣れ、経験を積みたいという思いから、ドルフィントレーナーの科目がある大阪の専門学校に進学しました。

在学中に一番最初に実習に通った水族館に誘っていただき、シャチやイルカのトレーナーとして働くことになりました。

 

次なる目標を求めて大分県へ移住

つくみイルカ島入口

澤さんはドルフィントレーナーとして日々経験を積む中、結婚して家庭ができたことで転職を意識するようになったそうです。

 

澤:以前働いていたのは公立の水族館で、契約社員として雇用されていました。待遇も良く、やりがいを持って働いていましたが、結婚を経て子どもを授かったことで契約社員ではなく正社員として雇ってもらえる水族館への転職を考え始めました。

また、比較的自由度が高い民間の水族館で働いてみたいという思いが以前からあったんです。その頃、知り合いから大分市にあるうみたまごという水族館で正社員で働かないかとお声がけを頂き、迷わず転職を即決しました。

 

澤さんは、九州には熊本県に仕事で一回行ったことがある程度で、大分県についてほとんど知らなかったそうです。大分県への移住に不安はなかったかお聞きしました。

つくみイルカ島受付横の通り

澤:元々地元から離れて知らない場所でいろいろな景色を見てみたいと思っていたので不安はありませんでした。また、移住前に住んでいた和歌山県東牟婁群太地町も都市部から離れており、それほど生活の利便性が良いところでもなかったので、地方に行くことに抵抗はありませんでした。妻からの反対も無かったですね。

 

移住当初は大分市内に住んでいたが現在は津久見市へ

イルカパフォーマンスの様子

株式会社マリーンパレスが運営するうみたまごへ就職するため最初は大分市に移住したそうですが、その後、同社が運営するつくみイルカ島へ異動となり、移住して2年後に現在住まれている津久見市へと引っ越したそうです。家探しや住み心地について伺いました。

 

澤:津久見市に引っ越しする際に、住まい探しは会社に手伝ってもらい、海沿いの賃貸を見つけることができました。休日には大分市中心部までショッピングに行くことも多いです。高速道路を使えば45分位で行けるので便利です。宮崎県方面まで遠出することもあります。

津久見市は中学生まで医療費がかからないなど子育て支援が手厚いため、子育てにおいても不便は感じていません。

 

奥様も以前は同じドルフィントレーナーとして働いていたそうで、お子さんがある程度大きくなったのを機に、アルバイトとしてつくみイルカ島で働いているそうです。

澤さんは、子育ての中で子どもの行動理由を客観的に見て働きかけるなど、トレーナーとしての癖が出てしまうことがあるとか。

大分県に来て子どもができたため、移住の前と後で生活費などの比較は難しいそうですが暮らしの質はあまり変わらないと感じるそうです。また集落には子どもがいませんが、子ども達が騒いでも温かく見守ってくれる方が多く安心して過ごすことができているとか。

 

現場の主任としてトレーナー以外にも様々なことへ取り組む

トレーニング中の澤さん

現在はつくみイルカ島で主任として、イルカのトレーナー、ショーや飼育全般はもちろん、全体を見ながら現場を管轄されている澤さん。現在の業務についてお聞きしました。

 

澤:つくみイルカ島は自然の海を利用した体験型施設として、イルカのパフォーマンスを楽しんだり、ふれあい体験プログラムでイルカに触ったり、一緒に泳いだり、餌をあげたりすることができます。広い海を利用したイルカパフォーマンスは迫力があり、水族館とはまた違う楽しみ方ができます。

今はイルカの飼育や体調管理などの飼育全般から、パフォーマンスのための訓練など現場全体の管理をしながら、主任として現場から要望があれば上司に提案するなど様々なことを行っています。以前は大きな仕事がたくさんありましたが、現在は新型コロナウイルスで縮小されることも多く、今できることを精一杯やっています。

バンドウイルカ

 

つくみイルカ島はダイナミックなイルカパフォーマンスはもちろん、イルカに触れたり一緒に泳いだり貴重な体験ができる他に、魚釣りなどもでき、大人も子どもも楽しめる施設として、大分県内でも多くの観光客が訪れる人気の観光スポットです。

 

いろいろなアウトドアに挑戦していきたい

つくみイルカ島から山側を見た景色

2番目のお子さんがもうすぐ小学校へ入学するため、少しづつ子育て以外の時間が取れるようになってきたと言う澤さん。今後大分県で挑戦したいことや、移住を検討している方にアドバイスをいただきました。

 

澤:元々登山などのアウトドアスポーツが好きなので、いろいろなアウトドアに挑戦したいですね。少し前にはサーフィンも始めました。

あとは子どもがもう少し大きくなったら一緒にアスレチック系施設に行ってみたいですね。大分県内はもちろんですが、津久見市からは宮崎県などにも足を延ばしやすいので、いろいろな遊びに挑戦してみたいです。

私は今回就職のために移住したので会社のフォローがあり比較的スムーズでしたが、同じような条件で移住できる方ばかりではないと思います。情報収集のためにも、移住後は地域の活動にはできるだけ参加し、地域の方々とのコミュニケーションを図ることをお勧めします。

 

おわりに

ご夫婦ともに、これまで繋がりのない地域への移住ではありますが、会社のフォローや、これまで住んでいた地域と生活利便性があまり変わらなかったことなどから、問題なく移住生活をスタートできたようです。また、澤さん自身狭き門であるドルフィントレーナーとして長年活躍される中で、常に目標を持ち活動をされているという前向きな姿勢が、現在の生活にも繋がる部分が多いのではないかと感じました。

ドルフィントレーナーとしての澤さんの活躍がこれからも楽しみです。

 

WRITER 記事を書いた人

Tomoe Sato

大分生まれ、大分育ちの根っからの大分人。現在は子育てをしながら趣味の延長線でライターとして活動している。

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