大分移住手帖

今では第二の故郷に。コンパクトな中心市街地で送る快適な移住生活。

Kg

取材者情報

お名前
田口 和恵
出身地・前住所
出身地:宮崎県延岡市
前住所:宮崎県延岡市・福岡・東京
現住所
大分市府内町
家族構成
職業
合資会社みはら : http://mihara.company
株式会社Free living. : https://freeliving-salon.com
Webサイト
https://freeliving-salon.com
Facebook
https://www.facebook.com/kazue.taguchi.1
Instagram
https://www.instagram.com/comme_a_la_maison.o/

宮崎県延岡市で生まれ育ち、東京やフランスなどでの暮らしを経て、大分市へ移住した和恵さん。現在は大分市を中心に複数のセレクトショップエステサロンを経営しつつ、大分市中心部のまちづくりにも携わるなど、多岐にわたって活躍されています。そんな彼女の大分市での暮らしなどについてお聞きするために、府内町にある彼女のオフィスを訪ねました。

故郷のライトアップされた延岡城跡

延岡市から大分市へ移住

高校卒業後は東京にある文化服装学院スタイリスト科に進学、フランスのパリに留学するなどして専門知識を学んだ後、家業として祖父が起こした延岡市にあるアパレル業の会社に入社したという和恵さん。20代後半には宮崎市内に新たなセレクトショップを出店するなど、多忙ながら充実した日々を過ごしていたそう。

そんな彼女が大分市へ移住するきっかけをお聞きすると、意外なことにお仕事関係ではないそうで、こんな答えが返ってきました。

展示会でバイヤーとして新商品の買い付けを行う和恵さん

和恵さん : 当時鹿児島市で働いていた恋人が、大分市に転勤になった事がきっかけでした。その後結婚してマンションを購入し、私も少し遅れて移住する事になりました。

ほぼ時を同じくして、取引先から大分市でもセレクトショップの出店をお願いしたいと言われていました。その取引先が、大分市中心部の雰囲気の良い府内五番街という商店街に、ちょうどいい広さの空き店舗があると探してきてくださいました。視察に行ったところ、私自身もすっかり気に入って、視察に行ったところ、私自身もすっかり気に入って、2006年に大分市で最初の店舗となるdie quelleを出店しました。

系列店のcontessa ricca.

移住先で事業拡大

大分市を中心に力強く事業を推し進めている和恵さん。現在のお仕事についてお聞きすると…

和恵さん : 2022年4月時点で順調に店舗を増やして、大分市内を中心に7店舗を出店しています。30名ほどのスタッフと仲間づくりに励み、共に成長し続ける事が、私のモチベーションの向上にも繋がっていると感じます。

また、長いお付き合いができるようメーカーさんとの関係性を大切にしてきた事も現在に繋がっていると感じています。祖父の会社の企業理念は「人と物の縁を繋ぐ企業」なのですが、私がフランス留学時などに知り合ったデザイナーさんやメーカーさんとも交流を続けていて、着実に実現できていると思います。

展開しているエステサロン comme à la maison.

アパレル業で成果を挙げた和恵さん。現在は別事業も展開しているそうです。

和恵さん : 新たなチャレンジとして、2018年からアパレル業とは別の会社を起こして、エステティック事業に着手しました。私自身もエステの資格を取得するために、エステティシャンの養成学校に通い、施術のスキルのみならず働き方・生き方についても学び、自己成長をさせてもらったなと感じています。その期間は、アパレル事業はスタッフに任せることができたので、安心して勉強に励むことができ、感謝しています。

アパレルとエステは当然業態は違いますが「お客様を綺麗にする」という部分は同じだと思っています。それぞれの業態で得た経験や視点をスタッフと共有していく事で、新たな気づきがありました。相乗効果で成長に繋がっていると日々実感しています。

大分市を中心に事業を推し進めている彼女に、大分という土地柄が仕事に影響する部分などあるかお聞きすると…

和恵さん : 大分県と宮崎県では人の気質が全く違うと感じています。宮崎県には独特のゆったりとした時間感覚を表す日向時間という言葉があるように、人がゆっくりのんびりしていまいましたが、大分県ではそれを感じませんでした。仕事の上では、いずれも一長一短ある気がします。

また、あまり知られていないのかもしれませんが、大分県は九州の中で店舗平均賃金が最も高い地域です。意外かもしれないですが、福岡県よりも高いです。そのため、事業を広げる中で、より良いスタッフを確保するために社員育成にも力を入れ、多店舗展開できる人材を育てていきたいです。

現在は大分県がDX化を推進しているように、私達も業務の効率化やSDGsへの取り組みとして、社内外のDX化を行っています。ペーパーレスをはじめ、ランニングコストの見直しなどを通じて、社会に貢献できる企業活動に取り組みます。

府内5番街

利便性の高い移住後の生活

移住当初から大分市中心部のマンションに住んでいる和恵さん。それまで培っていた縁のおかげもあり、住居はすんなり決まったそうです。

和恵さん : 移住前に仕事でお付き合いがあった銀行の担当者が、大分市内のマンションを見つけてくれました。大分市の中心部に住んでいて周辺の環境が良く、特段不便を感じた事はありません。強いて言うなら、宮崎市は空港まで約20分で移動できたので、大分市では空港が遠く感じます(笑)。

個人的な感想ですが、大分市中心部は駅・商業施設・商店街があり、街のサイズがコンパクトで何をするにもちょうどいいと思います。また徒歩で移動できる点は、他の街よりも利便性が高いと感じます。

移住後に感じた戸惑い

アクティブに活動している和恵さんですが、大分市に移住して戸惑った事もあったそうです。

和恵さん : 大分県と宮崎県は文化が似ていてすぐに馴染みました。有名な温泉地である別府市や由布院だけでなく、家の近所にも大好きな温泉がたくさんあり、クオリティ・オブ・ライフが向上したように感じます。

唯一馴染めなかった事といえば、方言の違いです… 宮崎県出身からすると、大分弁独特の語尾に付く「ちょん」「 ちゃ」は、言葉がキツく感じられてしまい、慣れるまで時間がかかりました(笑)。

府内まちなかジャズのスタッフのみんなと

移住後は本業に加えて、大分市内中心部のまちづくりにも携わる和恵さん。イベントなどを通じて、中心部の発展に寄与しています。

和恵さん : 大分市府内五番街商店街振興組合の副理事長として、商店街づくりやまちづくりに関わっています。セミナーやイベントなどの取り組みを行い、人が集まり全国的に認知される商店街を目指して、理事や関係者一丸となって頑張りたいと考えています。

府内五番街商店街振興組合と大分芸術短期大学との合同イベントで、幼稚園の子供達が作った灯籠

課題として、大分市は中心市街地は若者が少ないので、商店街に遊びにくる学生を増やして活性化したいと考えています。毎年開催している大分県立芸術文化短期大学との合同イベントや府内まちなかジャズなどを通じて、賑わいを創出したいと思います。

釣りが趣味の一つ

理想の暮らしを思い描いて

移住先の大分市で飛躍を続ける和恵さんから、現在移住を考えている皆さんへ、アドバイスを頂きました。

和恵さん : 私自身は利便性の高い暮らしが好きだったので、大分市中心部に移住できて満足しています。同様に、移住希望の皆さんは、自分が思い描く理想の暮らしを考えて、移住後の仕事や住まいを検討した方がいいと思います。子育てだったり、日々の生活だったり、それぞれが大切にしたい事柄をイメージしながら、移住先の家や仕事を探す事をお勧めします。

取材に伺った事務所兼アトリエ

最後に

移住当初はキツく感じていた大分弁にも今ではすっかり慣れ、地元の延岡市と同じように大分市に愛着を感じているという和恵さん。多忙な日々の中でも、温泉や釣りなどの趣味も楽しむなど、充実した暮らしを送っています。これからも、たくさんの仲間やスタッフと共に、まちづくりなどを舞台として活躍し続けるであろう彼女の今後に乞うご期待!

PHOTO

  • 今では第二の故郷に。コンパクトな中心市街地で送る快適な移住生活。
  • 今では第二の故郷に。コンパクトな中心市街地で送る快適な移住生活。
  • 今では第二の故郷に。コンパクトな中心市街地で送る快適な移住生活。
  • 今では第二の故郷に。コンパクトな中心市街地で送る快適な移住生活。
  • 今では第二の故郷に。コンパクトな中心市街地で送る快適な移住生活。
  • 今では第二の故郷に。コンパクトな中心市街地で送る快適な移住生活。
  • 今では第二の故郷に。コンパクトな中心市街地で送る快適な移住生活。
  • 今では第二の故郷に。コンパクトな中心市街地で送る快適な移住生活。
WRITER 記事を書いた人

Kg

  • ウェブサイト
  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram

株式会社モアモスト 取締役・一般社団法人まち元気おおいた 理事・Pdw 代表として、サイト・DTP・DTMなどディレクション〜制作をはじめ、ライターや撮影などの業務に従事。大分市府内5番街商店街振興組合の理事として、まちづくりにも携わる。

SC-RECS.com・クラブイベントインフォ・SCLS・DubRize・PLay・合同写真展などを主宰し、各種イベントのオーガナイズからDJやマシンライブなどまで展開中。テルミン使い。

記事一覧を見る

POPULAR ARTICLES 人気記事

CONTACT お問い合わせ

運営:おおいた移住計画

FACEBOOK

INSTAGRAM

運営:大分県