大分移住手帖

東京から臼杵市の文化に惹かれ移住を決断。音楽とアートが軸のゲストハウス開業に向けて

Tomoe Sato

取材者情報

お名前
河野理恵、ヘイロード フランソワ
出身地・前住所
東京都大田区
現住所
大分県臼杵市
年齢
妻38歳 夫30歳
家族構成
夫婦2人
Instagram
https://instagram.com/usuki_house

臼杵城が望める場所に建つ古民家に住んでいるフランソワさんご夫婦。奥様の河野理恵さんは大分市出身で、ご主人のヘイロード フランソワさんはフランスで生まれ育ったという国際カップルです。

お二人は世界を旅する中で、様々な人との出会いで得た経験から、臼杵市でゲストハウスをオープンしたいと現在奮闘中です。今回はそんなお二人の移住前と移住後の暮らしやゲストハウスについてお話を伺いました。

 

 日本人とフランス人の国際結婚

二人でタイを訪れた時

金髪に高身長のフランソワさんと小柄な理恵さんの身長差は50㎝で、臼杵市街を歩いていても目立つお二人。お二人のこれまでの生活と出会いについて伺いました。

 

理恵:大分市出身ですが、大学進学を機に福岡県に住み、その後は上海を経て最終的に東京に住んでいました。勤務先が外資系メーカーだったため、アメリカやヨーロッパへの出張も多く、常に仕事に追われているような生活でした。元々海外に興味があり、プライベートでも海外をよく訪れていましたね。

 

フランソワ:出身地であるフランスでは、音楽ツアーのマネジメントなどをしていました。幼少期から空手や柔道、アニメなど日本の文化に触れる機会が多く、興味を持っていました。日本へはワーキングホリデーの制度を利用して訪れ、英語とフランス語の講師として働きながら、音楽やアートの活動をしていました。妻とはインドネシアのバリ島の旅行中に出会い、お互い海外に興味があったこともあり、意気投合して付き合い、結婚しました。

出会いから多くのことを得てきた私達だからこそ、今度は出会いの場所を作りたい

ゲストハウスのリビング

結婚され、東京で暮らしていたお二人ですが、これまでと違ったライフスタイルで暮らしたいという想いから、地方でのゲストハウスの開業を考え始めたそうです。

 

理恵:東京にいた頃はマーケティングという職業柄、消費者を常に意識して過ごす日々でした。しかし、コロナ禍で生活が一変し、仕事について見つめ直したんです。その時に消費じゃなくて創造する、何かを生み出す仕事がしたいと思うようになりました。

また、旅行が好きで様々な宿泊施設に泊まり、そこでの出会いが世界を広げてくれたこともきっかけです。

 

フランソワ:東京は、音楽やアーティスト活動をする上で便利ではありましたが、元々「日本の古い文化に触れたい」という想いがあり、東京以外の地域を知りたいと思っていました。

また、妻と一緒に行ったインドネシアのバリ島にある家族経営のゲストハウスの居心地がすごく良くて、人と人の繋がりを強く感じて、そういう場所を私たちも作りたいと思いました。

 

世の中の情勢が変わり、臼杵市へ移住を決断

大分県臼杵市に移住されたお二人ですが、当初は東京から新幹線ですぐに行くことができる長野県や山梨県などを移住先として検討していたそうです。

 

理恵:長野や山梨以外にも、新幹線が通っている広島(尾道)なども検討していました。ただ、コロナ禍でリモートワークがしやすくなり、東京を拠点に考える必要がなくなったため、私の実家がある大分県内で探し始めたんです。

有楽町にあるふるさと回帰支援センターが開催していた全国移住セミナーに行き、臼杵市や豊後高田市、別府市、佐伯市を候補として考えていました。その中でも臼杵市の城下町の街並みが美しく、歴史もあり、今後ゲストハウスを開業するにあたって観光地としてのポテンシャルも感じて決意しました。

とはいえ、一番の決め手は臼杵市でお会いした皆さんの優しさですね。

 

移住を考え始めてから約3年かけて、帰省するたびに臼杵市を訪れてはゲストハウスに泊まったり、空き家バンクの物件を見て回ったり、移住ツアーに参加したりしたそうです。その中で臼杵市役所の方が手厚くサポートしてくださったこと、市役所職員の方以外にも地域おこし協力隊の方や先輩移住者など第三者の声を聞くことができたことも良かったそうです。

 

フランソワ:歴史や石仏文化に惹かれ臼杵市を訪れる外国人は多いです。また臼杵市は2021年11月にユネスコ食文化創造都市に加盟するなど、食の中にも文化があることが素晴らしいと思います。

 

フランソワさんは臼杵市の郷土料理であるきらすまめしりゅうきゅうが大好きだそうです。臼杵市に来てからはもっぱら日本食ばかり食べているそう。

 

元民宿をゲストハウスとして開業するためリノベーション中

2階の和室。茶道など日本文化を感じる空間にしていきたいそう

現在の空き家と出会い、2021年5月に臼杵市へ移住してきたお二人。ゲストハウスを開業するために、臼杵駅に近くて、部屋数も多く、ロケーションも良い元民宿である空き家を借りましたが、想定外だったこともあったそう。

 

理恵:東京の家を引き払って臼杵市に越してきましたが、引っ越し当日にシロアリがいることが分かり、最初の数か月は実家のある大分市と臼杵市を行ったり来たりしながらの生活でした。地元の大工さんを紹介してもらい、相談に乗っていただきました。東京では大工さんがここまで気軽に相談に乗ってくれることは中々ないのでとても有難かったです。

DIY中に間違って壁を壊してしまったり、廃材が多量になって処分に困ったりといろいろありましたが、大工さんも含め一人繋がると芋づる式に人の輪が広がり、地元の方がたくさん助けてくれました。

今は友人だけでなく、DIYの様子をインスタで見た学生さんが「手伝いに行きたい」とわざわざ遠方から来てくれたりしています。昼間は皆でDIYして、お礼に夜ご飯を提供して一緒に食べて飲んだりするなど、いろいろな人が集ってくれるこの環境に「これこそやりたかったこと」だと感じる日々です。

1階のリノベーション中のお部屋。ここでワークショップやアートイベントなどを行っていきたいそう

Instagramを通して知らない方からお手伝いしたいとDMを頂くこともあるそうで、これまで繋がりのない方でも受け付けているそうです。このようにいろいろな方が来てくれる環境が嬉しいとか。ご主人の音楽に興味を持った人から音楽の会話が始まったり、その場で小規模の即興ワークショップを開いてみたり。訪れる方には知りたいことや勉強したいことがたくさんあることから、フランソワさんは「この街でできることがたくさんある」と気づかされたそうです。

 

臼杵市に来てから創作意欲が溢れてくる

創作部屋で活動中のフランソワさん

東京や海外での刺激的な生活を経て現在臼杵市で暮らしていますが、物足りなく感じることはないのかお聞きしました。

 

理恵:今は臼杵市の環境が“ちょうど良く”感じます。仕事やプライベートでたまに東京に行きますが、人ごみに疲れてしまいます。賑やかな場所はたまに行くから楽しいのであって、現在の生活が心地よいですね。

 

フランソワ:東京ライフを辞めて、静かな臼杵へ移住してきてからアイディアがとめどなく浮かんできて創作活動が進みます。ゲストハウスの構想はもちろん、ワークショップなどイベントのアイディアがありすぎて、現実にしていくのが追いつかないくらいです。

創作部屋にある音楽機器

ゲストハウスはアートや音楽を軸として、2022年夏にオープン予定だそうです。フランソワさんは、アコースティックギターを使ったヒーリングミュージックやフォークソングなどを手がけており、YouTubeでも聞くことができます。

また臼杵市に来てから仏画を描く(フランソワさんのアート作品)ことも増えたそうで、臼杵市の文化から得たインスピレーションが、アーティストであるフランソワさんの創作意欲に大いに刺激を与えているようです。

 

Be yourself, Do your best, Don’t give up(自分らしく、ベストを尽くし、諦めないこと)

フランソワさんと理恵さん

最後にお二人に移住を検討している方に向けてアドバイスをいただきました。

 

理恵:物件に関してはシロアリなど住んでみないと分からないこともあります。例えば、現在家のある場所は梅雨の時期、想像以上に湿度が高かったり、冬は寒かったりします。移住を検討する際は、可能な限り季節ごとの様子をあらかじめ把握しておくといいかもしれません。

また、実際に現地を訪れることでネットで見ていた情報とのギャップを知れたり先輩移住者とも繋がったりできるので、ぜひ一度現地に足を運んで見てください!

 

フランソワ:「Be yourself,Do your best,Don’t give up」自分らしく、ベストを尽くし、諦めないこと。せっかく移住をしたら、その場所で季節を感じ思いきりエキサイティングしてください。

おわりに

臼杵市の文化や風土を敬愛するお二人は国籍や出身も関係なく、地元の方からも受け入れられています。自分たちが得てきたものを還元し、そしてまた自分たちもその中で成長し続けたい、そんなポジティブな想いに溢れるお二人が、これからの臼杵市にもたらす変化を想像するととても楽しみです。

お二人を訪ねて臼杵市でしかできない体験をしに来てみませんか?

WRITER 記事を書いた人

Tomoe Sato

大分生まれ、大分育ちの根っからの大分人。現在は子育てをしながら趣味の延長線でライターとして活動している。

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