大分移住手帖

市原さん

未経験のIT業界に挑戦!利便性が高く自然豊かな大分市での暮らし方

取材 : Kaori ライティング : Misaki

取材者情報

お名前
市原諒太
出身地・前住所
東京都葛飾区
現住所
大分市金池町
年齢
26
家族構成
父・母・姉・兄

千葉県で生まれ育ち、就職のために東京都へ移り住んだ市原さんは、整骨院・訪問整体で鍼灸師として働きながらプログラミングについて学び、1年半前に大分市へ移住しました。そんな市原さんが大分市への移住を決めた経緯や現在の生活についてお話を伺いました。

お気に入りの場所(大分市中央町にあるキムラヤビル西側の壁面アート)

場所を選ばずにできる仕事

東京都で鍼灸師として働いていた市原さんですが、なぜ大分市へ移住しようと考えたのでしょうか。

市原さん:専門学校で鍼灸師の資格を取り、東京都葛飾区の整骨院で働きつつ鍼灸師以外のスキルを身につけたい、場所を選ばずに働きたいと考えていたんです。自分で作りたいものが作れたり、作ったもので人の役に立てたりできるプログラミングについて勉強したくて調べていた際に「おおいたIT移住プロジェクト」というものを知り興味を持ちました。

関東での生活にこだわっているわけでも、移住したいとの強い想いもなく、プログラミングの勉強ができるのであれば行ってみようかなという感じでした。極論日本だから大きく違いはないだろうと考えていましたね。ただ、環境を変えられるのは楽しみだし、大分県に行ったこともなかったので新たな挑戦をするには良い環境だと思いました。OCA(OITA CREATIVE ACADEMY)の受講生と校長の勝河さんが対談しているYoutubeを観てすぐに応募し、オンラインで受講しながら移住資金を貯め、おおいたIT移住プロジェクトを知った6〜8ヶ月後に移住しました。

 

移住後の仕事に対して不安はあったのでしょうか。

市原さん:オンラインでしっかりと勉強しましたし、面談や就職に対するサポートもしていただきましたが、スキルがなく未経験で本当に採用してもらえるのか、きちんと働けるのかなどの不安はありました。学びながら同時並行で就活する人や自分で探す人もいましたが、私は勝河さんはじめOCAのみなさんに手助けしていただき、移住して1ヶ月で就職が決まりました。

OCAについては以下の記事をご覧ください。

大分県でWEBエンジニアやデザイナーになりたい人のための「私塾」。現場のプロがマンツーマンで教えてくれるOCAの魅力とは

インタビューに答える様子

スクールでの学びが活きている

場所にとらわれない働き方は変化を楽しむ魅力があると話す市原さん。現在は、プログラミングではない仕事をしているそうです。

市原さん:今働いているのは、VR(仮想現実)システムを作ったり、土木関係の3Dモデル作りやコンテンツ、オリジナルシステムの開発などを行う企業です。

3Dモデルというのは、例えばダムの建設時に本来であれば紙の図面を見ながらどのような設計になるのか説明するのですが、パソコンの画面でダムの模型を見せながら説明ができるものを作っています。わかりやすく言うと、医療ドラマでよく観る臓器を3Dで表現しているようなものです。

VRシステムは土木や教育の現場から仕事を頂いています。土木であれば、近隣住民の方へわかりやすく説明するために、ダム建設によって変わる川の整備や雨が降ることによる水位の変化などを実際に見ているような空間を作っています。教育の現場では、VR空間を移動しながら災害啓蒙のクイズに答えてもらって災害について学べるものや、大学での研究で使用する仮想空間を作っています。また、コロナ禍でなかなか集まることが出来なかったことからメタバースのような自由に人が集まれる空間を作ったりもしていて、ソフトウェアや新しいツールを導入する際にOCAで学んだプログラミングの知識が役立っていると感じます。

友人と原尻の滝へ訪れた時の一枚

大分市は生活しやすい

不動産サイトで探し始めてすぐに住まいを見つけたという市原さんですが、実際に住んでみてどのように感じたのでしょうか。

市原さん:利便性の高い場所に住みたかったので、大分市や別府市に絞って探していて、会社から近い大分市に決めました。大分市はとにかくご飯が美味しいです。元々魚好きで「海鮮がこんなに安くて美味しいのか!」と驚きましたし、駅が近いので交通の便が良くスーパーやドラッグストアも近くて生活には困りません。マンションに住んでいて近隣の方とのトラブルはなく、東京都に住んでいた時とさほど変わらない暮らしをしています。向こうでは近隣住民の皆さんに挨拶をしても返してくれないなんてことがありましたが、こちらでは挨拶を交わせるし顔見知り程度のちょうど良い関係を築けます。移住したいけれど、ご近所付き合いが苦手であまり深く関わり合いたくないなど、近隣との関係に不安のある方には大分市のマンションがおすすめです(笑)。

移住して1年半が経ちましたが、OCAでできた友人からの紹介で知り合った方やごはん屋さんなど繋がりも増えてきました。また、地域のお祭りなどの行事に参加することはありませんが、仕事を通して地域との繋がりも持てています。移住することで環境がガラッと変わるので気持ちも変わりますし、新しいことを知れて今までと違う経験ができるのはとても良いなと感じました。

 

近隣とのトラブルなく生活しているとのことですが、不便を感じていることはあるのでしょうか。

市原さん:近くにスーパーなどがあるので車が必須というわけではありませんが、遠出する際に公共交通機関では行けない場所が多いので必要を感じる機会があります。バスや電車は本数が少ないので待つ時間を考えたら車を持っていると便利ですが、カーシェアサブスクでも問題ないと思います。

住みやすさを感じているという大分市の好きなところを伺ってみました。

市原さん:ご飯が美味しいのはもちろんのこと、自然が多いところも好きです。千葉県に住んでいたときは自然の良さが分かりませんでしたが、東京都で暮らしてから自然が好きなんだと気付きました。ビルやマンションなどの多い地域に住んでいますが、自然に触れる機会も多くあるので良かったです。休日は出かけることもあり、お気に入りは原尻の滝です。

お気に入りの場所(田ノ浦ビーチ)

自分の中でのブレない基準は大切

移住する際にお世話になった人や活用した制度などはあるのでしょうか。

市原さん:就職先や地域の方との繋がりなどに関して、OCAの方には大変お世話になりました。制度に関しては全体的にリサーチ不足だったと感じています。大分市移住支援事業に係る移住支援金は対象企業が決まっていて、私の就職先は対象外だったので支援金は頂けませんでした。住む自治体によって制度が違うので、大分市の方からどんな制度があるかなど教えてもらえると助かるなと思いました。

おおいたIT移住プロジェクトからは、受講期間中最大2回まで規定の範囲内で、就職活動や実際にスクールの方に会うためにかかった大分市への交通費や宿泊費の支援をしていただきました。

 

これから大分市などへ移住を考えている方に向けてアドバイスをいただきました。

市原さん:二つ伝えたいことがあるのですが、一つ目は先ほども話した通り、移住に際しての制度はたくさんあるので、しっかりとリサーチしておくことをおすすめします。二つ目は、移住先を決めるのに自分なりの判断基準を決めておくということです。私は他の市とあまり比較しなかったのですが、周りからの情報や様々な条件に振り回されて判断できなくなることもあるため、どんな生活がしたいのかしっかり考えておくと良いと思います。

お気に入りの場所(原尻の滝)

最後に

市原さんの言うように移住する際に仕事から探すか、住む場所から探すか悩む人も多くいます。やりたい仕事や場所にとらわれない働き方、利便性の良い場所という判断基準があったからこそ、市原さんの移住先はすんなり決まったのだと思います。大分県への移住を考えていて、IT関係の仕事に興味のある方はおおいたIT移住プロジェクトについて調べてみてはいかがでしょうか。ご飯が美味しく、適度に自然があり住環境も充実している大分市へぜひ一度足を運んでみてください。

WRITER 記事を書いた人

取材 : Kaori ライティング : Misaki

取材 : くろき かおり
豊後大野生まれ豊後大野育ち。高校卒業後は横浜・東京にて、外資コスメ会社で経営学・マネジメントを学ぶ。その後、石垣島・オーストラリアへの移住。オーストラリアでも同ブランドで勤務したのち、2019年に大分へUターン。現在はフリーランス。趣味は映画を見ること・旅行・サウナ。

ライティング : あべ みさき
東京生まれ大分育ちで、趣味は手芸。介護福祉士として働き、長男出産を機に退職。現在は、子育てをしながら在宅でライターとして働いている。

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