子どもの頃を過ごした地元へのUターン移住や、会社の転勤・通学で大分に住んだことがある、友人や恋人がいて何度か通っていた、という理由ではなく「なんとなく九州に・大分に移住を考えているけれど、どのエリアに絞ったらいいんだろう?」と悩む移住希望者さんは少なくありません。
また、「田舎で暮らしたい!」と一念発起された方が、事前に「自治会のルールや慣習を知っておきたかった」と話されているのを耳にします。移住したい地域を観光目線ではなく、移住者の先輩から実際に経験した良いところや大変だったことを事前に聞ければ、より幸せな移住に繋がるのではないでしょうか。そんな移住を考えている方におすすめなのがゲストハウスを訪ねることです。
今回は前半(県北部・県中部)後半(県西部・県南部)に分けて2記事に渡って大分県にあるゲストハウスを紹介します。
移住前にゲストハウスを回って地域を知るのがおすすめな理由
移住希望者さんに、移住したい地域の情報を事前に得るために、その地域にあるゲストハウスのオーナーさんと親交を深めることをおすすめするのには、次の理由があります。
✔ 地元の方は当たり前と思っていて、気づきにくい地域の魅力をよく知っており、それを伝えたいという想いにあふれている
✔ オーナー自身が移住者であることが多く、移住の苦労や失敗談を踏まえた上でその地域で定住する魅力をよく知っている
✔ 来県した人と、地域のヒト・モノ・コトを繋ぐハブのような役割を担っている方が多い
オーナーさんが移住者だった場合、その地域の魅力も暮らしの難しさも、外からの目線と内からの目線でリアリティと愛情を持ってお話してくださいます。
また、かつてゲストハウスと言えばバックパッカーなどのひとり旅行者向けの安宿というような、‘‘安かろう悪かろう‘‘というイメージが強かったかもしれません。しかし最近ではそういった印象もガラリと変わり、施設もカフェのようにお洒落な空間だったり、古民家をリノベーションした風情ある建物だったり、家族連れでも泊まれるような個室や貸し切り利用ができるゲストハウスもあります。
大分県には魅力的なゲストハウスがたくさんありますが、移住目線でいいところもたいへんなことも教えてくれるオーナーさんのいるゲストハウスを前編・後編に分けてご紹介します。
ただし、あくまで本業は宿泊業のゲストハウスオーナーであり、移住相談が本業ではありませんので、くれぐれもお気をつけください。もし移住を控えて色々お話を聞かせてもらいたい!という場合は事前にお問い合わせしてみてくださいね。
大分県北部地域
国東市「まるか三代目」
大分県の北東部に位置する国東半島(くにさきはんとう)にある、国東市(くにさきし)。大分空港を有し、東京・羽田空港からのアクセスは約1時間30分と多拠点生活にもおすすめ。
そんな国東市にある「まるか三代目」の上平将義さんと扶砂子(ふさこ)さんは、埼玉県から移住し新規就農しました。現在は、農業を主軸としながら農家民泊を営んでいます。「まるか三代目」では、農業の魅力を体験しながら地域のことを知ることができます。移住して新規就農をお考えの方は、農業体験をしながら相談してみてください。
基本情報:
まるか三代目
〒873-0352 大分県国東市安岐町明治4583-1
0978-97-2211
Link:国東市に移住した先輩たちの話をもっと読む
https://oita-ijyutecho.com/area/kunisaki/
宇佐市「Naru.Guest House (ナル ゲストハウス)」
国東市のお隣にある宇佐市(うさし)は、「宇佐神宮」などの歴史遺産が数多く存在するまちです。そんな宇佐市にあるNaru ゲストハウスは、元々旅館だった建物を引き継ぎリノベーションしたので、ひとつひとつの部屋(個室あり)や廊下が広く、特に一階のフリースペースのリビングではのびのびと快適に過ごすことができます。
世界中を旅したオーナー、高坂 亮佳(コウサカ アキヨシ)さんは、とっても面倒見のよいお兄さん。ゲストハウスを家族で営んでおり、元地域おこし協力隊として地域全体のことはもちろん、子育て世代の目線で子育て環境のお話も聞かせていただけるかも。「英語でしゃべる会」「ボードゲームの会」「気になるお店のオーナーを招いてトークする会」なども開催されているので、地域の人とつながるイベントに参加してみるのも良いですね。
基本情報:
Naru.Guest House (ナル ゲストハウス)
〒879-0471 大分県宇佐市四日市1441−2
0978-32-0147
https://www.naruguesthouse.com/naru
Link:宇佐市に移住した先輩たちの話をもっと読む
https://oita-ijyutecho.com/area/usa/
大分県県中部地域
別府市「In Bloom Beppu(イン・ブルーム・ベップ)」
大分県の観光の窓口、別府市。大分県のことをよく知らなくても、温泉地として有名な別府市は知っている!という方も多いのではないでしょうか。毎日温泉に入れる環境へ移住したい、という方からも人気の居住地である別府。
ゲストハウスIn Bloom Beppuの建物は、歴史ある古民家で、個室の他に一棟貸しも行っています。JR別府駅西口から出て徒歩5分ほどの距離にあり、徒歩圏内に繁華街や共同温泉などがあります。素泊まり宿なので、温泉や食事は外に行くことになるため、別府の街をよく知るのにおすすめです。
オーナーの花田 潤也さんは、熊本出身。別府に惚れ込み移住し、ゲストハウスを開業。ときにはお客様と一緒に別府の街歩きをしています。予約の際に移住希望であることを伝えて、別府のオススメの観光地やレストラン、温泉情報、別府の中で住むならどの地域が良いかなどを聞いてみてはいかがでしょうか。
基本情報:
In Bloom Beppu(イン・ブルーム・ベップ)
〒874-0931 大分県別府市西野口町1-19
0977-80-1867
Link:別府市に移住した先輩たちの話をもっと読む
https://oita-ijyutecho.com/area/beppu/
日出町「創造空間kamenos(カメノス) かめの宿」
喧騒から離れつつも、生活に必要な施設・インフラもしっかり備わった、住みやすいまち日出町(ひじまち)。大分市・別府市から近く、大分空港からも車で30分とアクセス良好です。
至るところに大分県在住の陶芸家や木工作家の作品が取り入れられている「創造空間kamenos(カメノス)」は、1階にはカフェとギャラリーがあり、2階は別府湾を望むことができるゲストルームになっています。
「人と人が繋がるサロンのようなカフェを目指している」というオーナーの梶原純子さんは、地元の大学生たちとの繋がりを活かし、人や地域を巻き込んで竹飾りに明かりを灯すイベントなどを行っています。梶原さんは大分市から日出町へ移住をし、カフェ・お宿を経営されています。
カフェにも立たれているので、昼下がりのゆったりとした時間に訪ねて、日出町の地域の魅力やカフェの経営についてなど相談してみてはいかがでしょうか。
基本情報:
創造空間kamenos(カメノス)
〒879-1507 大分県速見郡日出町豊岡4745
050-5318-0434
Link:日出町に移住した先輩たちの話をもっと読む
https://oita-ijyutecho.com/area/hiji/
臼杵市「ゲストハウス 臼杵家(うすきや)」
スーパーやホームセンター、病院など、暮らしに必要な施設が中心部にコンパクトにまとまっている臼杵市(うすきし)。大分ICから臼杵ICまで、高速道路を使って約25分と大分市へのアクセスも良いです。子育て支援・移住支援にも力を入れています。
400年以上続く古い街並みも魅力の城下町で、石畳が美しい町並みの中にある「ゲストハウス 臼杵家(うすきや)」は、お城や商店街、街へのアクセスも良好。釣り好きには大変魅力ある臼杵湾から豊後水道まで、釣り船もチャーターできるとか。
移住者でもある女将、和氣 日向(わき ひゅうが)さんは、自身の移住の苦労もあり、臼杵家では移住を考えている方たちへの様々な問いに応える宿泊プラン「お試し移住泊」も提供しています。仕事探し、市役所(行政)とのつながり、住まい、地域交流(コミュニティ)をサポートしてくれ、また通常より安く泊まれるそうです。
東京都世田谷区下北沢に生まれ、高校卒業と同時に臼杵市へ移住し、ゲストハウスを開業した日向さん。昼は臼杵家を1人で切り盛りして、夜はスナックを回っているそうです。「スナックで昭和歌謡を歌って、地元のおじさんやお姉様方と繋がるのがとっても楽しいです。」と語ります。ぜひ一緒に臼杵の町を、移住目線で歩いてみていただきたいです。
基本情報:
ゲストハウス 臼杵家(うすきや)
〒875-0043 大分県臼杵市二王座52番地
0972-83-5252
お試し移住プラン:1週間滞在 ¥19,000〜/人→ ¥16,000/人(税抜き)
Link:臼杵市に移住した先輩たちの話をもっと読む
https://oita-ijyutecho.com/area/usuki/
後半(県西部・県南部)の記事はこちらへ。